解説 問題38


医療分野 問題38の解説

問題38   2、 3、 4 を 正解とかんがえます

設問1で、考え込んでしまわれた受験生さん、多数ではないでしょうか??
このタイプの設問って、ほんとうに悩みますよね・・・

吸引器は、医療機器に相当するため、介護保険の給付対象にはなりません。よって、利用者さんは自費で、レンタル、もしくは購入なさる仕組みとなります。
レンタル代金は、毎月およそ5千円程度かかるとされ、なかには、購入の必要のある部品もあります。

難病などで身体障害者手帳を交付されておられる場合、購入の補助を受けられることがありますので、いずれの場合にも関係機関でしっかり確認して、必要な申請をすみやかに
行うのがBESTとかんがえます。

機器の納入までに、時間がかかるため、早め、早めの手続きが必要なことを覚えておかれると、御仕事にも役立つとおもいます。

設問2は、類似問題がオンライン模試でも登場していますのでトライしてくださった皆さまは貴重な追加点につなげてくださったとおもいます。

膀胱の中は、本来、無菌状態であります。一度、ルートを通って蓄尿バッグに入った尿は細菌などが、うようよしている状態になっています。

膀胱よりも高い位置に、バッグを持ってくると逆流の恐れがあるのですね。感染予防のためには、できれば移乗などの際には、1度、蓄尿バッグの尿を保存用の専用容器に移して、バッグは空にすると
よいでしょう。


設問3は、頑張って(○)を選びたいところでありました

設問4は、どなたも(○)を選んで、他の設問を、消去法で確認していただけたとおもいます。

設問5は、シャントをご覧になったことがない受験生さんには、手ごわかったとおもわれます。
まずは、血液透析の仕組みを簡単にご説明しますと・・・

血液を体外に取り出し、『ダイアライザー』と呼ばれる透析器(人工膜)を通過させることによって、血液中の老廃物や、余分な水分を取り除き、血液を浄化します。
その後、きれいになった血液は、ふたたび、体内に戻されます。

この際に必要なのが、『シャント』なのですね。
体内の血液を、ダイアライザーに送り込むには、血管に針を挿して血液を、体外循環させる必要があります。
そこで!! 腕の動脈と、静脈を、つなぎあわせる手術を行い、静脈に多くの血液が流れるようにするのですね。これを、『内シャント』とよびます。
シャントは、患者さんにとって、いわば、生命線ともいえる、たいせつなもの。
ふだんの生活で留意すべきこととして、シャント側の腕には、袖口のきつい洋服を着ない、腕時計をしない、血圧測定や、採血をおこなわない、などがあげられます。

画像で検索していただくと、シャントの実際が、ご覧になれます。お時間をつくって、ぜひ1度ご覧になってみてくださいね。


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