課題分析方式比較(ケアプラン作成方式一覧)

ケアマネ研修 課題分析方式


1 生活援助を基礎とした自立支援アセスメント・ケアプラン
 (日本介護福祉士会アセスメント方式)

1-1 開発経緯
日本介護福祉士会が1995年から「ケアマネジメント研究会」を設置して、主にホームヘルプ活動をベースに実践研究を行った結果作成された。1997年11月にケアプラン作成マニュアルである「生活 7領域から考える自立支援アセスメント・ケアプラン作成マニュアル(在宅版)」を発行した。

1-2  課題分析の特徴
日本介護福祉士会の「生活援助を基礎とした自立支援アセスメント・ケアプラン(以下自立支援アセスメント)」は、利用者自身が暮らしやすい生活を自ら組み立てていくことを支援する方法である。生活障害の原因や課題の解決方法を利用者の視点で導きだす。
① 人の暮らしの基礎となる「衣・食・住」、利用者自身の「心・身の健康」、社会環境として「家族関係」や「社会関係」のいわゆる生活の7領域から利用者の生活障害となっている原因を把握する。
② 「利用者の望む生活」 「利用者にとって望ましい生活」を営むのに困難な問題を整理していく。
③ 利用者を生活の主体者として捉え、利用者の意見を最重視する。
④ これまで営んできた、利用者や家族の生活リズムを尊重し、意欲や可能性を引き出す。
⑤ 「起きる・食べる・排泄する・寝る」等の基本的生活行為と「身体の健康状態や気持ち」等をさらに46項目に
分け具体的に生活障害を把握していく。例えば「食」では「購入・調理・盛りつけ・配膳・摂食・片付け等」一連の流れとして捉える。
具体的に生活行為の妨げになっている事をアセスメントすることにより生活全体の解決すべき課題が把握できるよう工夫されている。ニーズ抽出が容易である上に、具体的なニーズ表現はモニタリングを行う際に評価しやすい利点もある。

1-3 ひとこと
自立支援アセスメントは
☆在宅生活援助のために開発された方法である。
☆具体的で、利用者に分かりやすい。
⇒利用者主体のケアプラン作成
・説明がしやすい。(表現を抽象化しない)
・利用者が、ケアプラン作成に参加しやすい。(生活援助の方策が具体的)
・利用者や家族にも容易に理解してもらえる。(生活援助のポイントが分かりやすい)
・「サービスを利用してどうであったか」利用者や家族の評価が得られやすい。
☆主体的に関わる⇒意欲が引き出される。
☆豊富な文例のチェック方式⇒初心者にも容易


ケアプラン作成方式 一覧(課題分析方式比較)
1 生活援助を基礎とした自立支援アセスメント・ケアプラン(日本介護福祉士会アセ スメン ト方式)
2 成人・高齢者用アセスメントとケアプラン(日本訪問看護振興財団方式)
3 居宅サービス計画ガイドライン
4 包括的自立支援プログラム(三団体ケアプラン策定研究会方式)
5 ケアマネジメント実践記録様式(日本社会福祉士会方式)
6 インターライ方式
7 OCMAシート方式


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