薬剤師の就職先と活躍の場

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sam1薬剤師の就職先は、大きく4つに分けることができます。製薬会社、病院、薬局、ドラッグストアです。中でも人気が高いのは、製薬会社と病院のようです。

●製薬会社

薬剤師の資格がなくても働くことができるMRが人気です。
MRの主な業務内容は、医師へ薬剤に関する情報を提供するなどの、営業活動がメインとなりますが、待遇や給料は非常に良く、病院や薬局で務めた場合と比べると、倍以上の金額に当たる1000万円近い年収を得ることも可能です。
そのため、待遇面を重視し、少しでも薬剤師としての知識や経験を活かしたい人が、就職を希望する傾向にあるといえるでしょう。
ただし、自動的に高い給与が保証されている訳ではありませんし、MRは基本的に営業職ですので、人によって向き不向きがあります。薬剤師の就職先としては、ある意味ストレスが最も大きい職種であることは、事前に覚悟しておく必要はあるでしょう。また、製薬会社では研究職や開発職の募集も行っています。とはいえ研究開発職は「狭き門」でして、大学院卒業は必須ですし、かなり高学歴でなければ書類審査で落とされるなど、難易度や競争率が高いことで有名です。基礎研究や新薬開発に携わりたかったり、長期間に亘って1つの仕事に関わっていきたい人から、人気がある就職先だといえるでしょう。

●病院

病院薬剤師の魅力は、治療における投薬・処方の位置づけを直接確認することができ、カルテの閲覧や注射剤の取り扱いなど薬学の知識を実務に直接活かすことができ、やりがいのある仕事です。こうした知識は他の職場でも勉強はできますが、直接見聞できるのは病院薬剤師だけです。
それだけに人気の就職先ですが、まず人員募集はわずかで就職先としては「狭き門」です。仕事もかなりハードで、残業や夜勤は当たり前にあり総じて長時間労働です。また、就職先として最もお給料が安いのがこの病院薬剤師です。
薬剤師の年収は平均して550万弱ですが、病院薬剤師では400万台の年収も珍しくありません。プライベートとのバランスを大事にしたい方や、「そこそこの」お給料を欲しいという方には向いてないかもしれません。

●薬局(薬局チェーン・調剤薬局)

大手の薬局チェーン店や、調剤薬局が人気です。薬局の魅力は、ある意味最も薬剤師らしい仕事である、調剤に関われることです。
最近は対面での服薬指導にも注目が集まっており、単に薬学・調剤の知識だけでなく、コミュニケーション能力が問われる仕事になっています。それだけに、やりがいの仕事とも言えます。
待遇面だけで言えば、大手の薬局チェーン店の方が恵まれていると言えるでしょう。大企業が多いこともあり福利厚生がしっかりしており、数年で昇進することもあり給与も500万台後半も珍しくありません。
ただ最近では、OTC(やドラッグストア)を併設した薬局も増えており、純粋な薬剤師以外の仕事をこなさなくてはいけない可能性もあります。
もう一つ、調剤薬局は純粋に調剤・服薬指導だけをする薬局です。その大半は保険薬局で、いわゆる門前薬局です。こちらは大手薬局チェーンに較べて給与・待遇はやや落ちますが、薬剤師だけの仕事に専念できることと、勤務体系が比較的ゆるい職場が多いのが魅力です(今は減りましたが、一昔前は昼寝時間を設けている調剤薬局がありました)。

●ドラッグストアー

最近就職先として増えてきているのは、ドラッグストアです。
製薬会社は別格ですが、病院や調剤薬局で働くよりも給与面・待遇面で恵まれているケースが多く、年収にこだわる方なら有力な選択肢と言えるでしょう。加えて、製薬会社や病院に較べて求人の間口が広いため(簡単に言うと、入社しやすいため)、その点も就職先に選ぶ薬剤師が増えている理由です。
とはいえ、薬剤師としての仕事よりも、レジ打ちや品出し、棚卸などの仕事の方が多いため、もっと薬剤師としての知識や経験を活かした仕事がしたいとして、不満をもつ薬剤師も少なくありません。
薬剤師は専門性が高い仕事であるため、できるだけ知識や経験を活かすことができる就職先を選ぶ傾向が強いといえますが、最終的にドラッグストアで働いている薬剤師が多いということは、なかなか希望通りの仕事に就くことができないケースが多いということでもあります。
ただし、専門性を活かすことができる、薬剤師の募集案件がないということではありません。自分の力だけで探すことは難しいといえますが、薬剤師の転職支援会社を利用すれば、一般公開されていない好条件な求人や、希望に合った専門性の高い仕事を見つけることは可能です。

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